京都は西山連峰の南にあって式外社ではあるが格式は高く、二十二社の一社に数えられる。社殿に拠れば平安京に遷都される前に長岡京の遷都に当たり、氏神の春日社に詣でる事が容易でないので、この地に春日明神を勧進したのが始まりと言う。平安遷都後に右大臣藤原冬嗣が社殿を造営し、この地の地名を取り大原野神社としたという。その後は摂関家を始め「源氏物語」にも行幸の巻きの、その様子が描かれ長い参道になら猿沢の池を模して「鯉沢池」があって本殿両脇の奈良春日社に因み一対の神鹿が狛犬のように向かい合う、祭神は建御賀豆智命、伊波比主命、天之子八根命、比咩大神の四神が祭られ本殿は春日社と同じ桧皮造りで後水尾天皇によって造営されたと言う。
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