「一ノ宮探訪」
和泉国一ノ宮
”大鳥神社“
大鳥神社は堺のJR鳳駅北にある、近くに仁徳陵と古代古墳時代と神話の世界を結びつける関連性をフト思わせる地域にある。広大な神域を持つ境内は近年になるまで手付かずの区域があったという。祭神は日本武命、大鳥連祖神である。この地は大鳥連の本拠地で明治になって、祭神日本武命を祀って官幣大社となった。和泉の国は式内社六十二坐、名神大社は一坐で畿内では少ない方だが古墳の多さとは反比例しているのも謎である。
祭神の日本武命は景行天皇の第二子で、その武勇は広く知られている。東征の帰還の途中で伊勢の地で病に倒れ崩御、遺体は白鳥と化して飛び去り最後にこの地に留まられたので社殿を建立しお祀りしたのが始まりと言う。また大鳥連祖神は中臣連と同じ祖先で天児屋根命である。境内には日本武銅像もあって、古くより文武の神として歴代の武士の崇拝、信仰厚く平清盛、重盛、織田家、豊臣家、徳川家の社領の寄進があった。聖武天皇の代に行基によって勧学院神鳳寺が建立されたが神仏分離令で廃寺された。摂社として美波比神社、大鳥北濱神社、大鳥濱神社、大鳥井瀬神社がある。
* 日本武尊は景行天皇の皇子「記紀」に出てくる伝説の英雄で熊襲征服に能會建兄弟を女装して討伐、その後東夷征伐では、駿河、相模、上総を平定し帰途伊吹山の悪神のため病を得て伊勢の地で客死した。
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