神仏霊場巡り 清水寺
西国観音霊場十六番札所で京都を代表する観光の寺と言えば清水寺である。諺や表現に「清水の舞台から飛び降りる」また年末の恒例のその年の「言葉」もマスコミに話題になる。開山は大和の僧延鎮で、修行で淀川を遡り音羽の滝辺りに差し掛かり白髪の翁に出会いこの土地を譲り受け、庵を結んだのが始まりと言う。その後鹿狩りに来ていた坂上田村麻呂は延鎮に出会い殺生を諭され帰依し堂塔を寄進、十一面観音像、地蔵菩薩、毘沙門天を安置したのが始まりである。八四七年(承和十四年)三重塔など七伽藍が整備され「枕草子」「今昔物語」「平家物語」などの登場の舞台になり、朝野のを越え清水詣でが盛んに行なわれたが度重なる戦火に幾度も遭遇した。中でも興福寺と延暦寺の平安京の仏教の覇権を巡り、興福寺の末寺であった為に戦場の渦中に巻き込まれた。その都度再建が成されて復興され伝統と法灯は護られた。門前街には清水焼の陶器などと京都漬物屋など軒を連ね、五条坂,三年坂と京都らしい風情のする町並みが観光客の旅情誘うものである。
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