2011年10月4日火曜日

浪速今昔百景 少彦名神社(農神さん)


浪速今昔百景(二十四)少彦名神社(農神さん)



浪速今昔百景(二十四)少彦名神社(神農さん)
大阪では薬問屋は昔より道修町と誰もが知っている。その薬の町の道修町の守り神こそ「少彦名神社」である。薬問屋が軒を連ね、創業延宝六年の田辺製薬や享保年間の小野薬品工業に天明年間創業の武田製薬など日本の薬の老舗が集中し江戸時代から卸問屋に番頭丁稚の商人を代表する町であった。そんな少彦名神社はビルとビルの間に狭い境内に「くすり道修町資料館」と合わせて鎮座する。元々日本の神さんのうち少彦名神は大国さんと共に国造りをされた神と同時に薬の神さんでもある。江戸時代に伊勢講を組織し天照大神に祈り日本の薬祖神少彦名命を京都は五条の天神社から勧請し祀ったのが起源で、江戸時代の名医北山寿安が父が中国の福建省出身で道修町の少彦名神と共に薬祖神神農氏を合祀した。記述に拠れば伏見町と平野町に挟まれた道修町は豊臣時代から薬を扱い、徳川八代将軍吉宗の病を治したと伝えられ和薬種改会所を設け、検査する特権を与えられたという。

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