2010年4月20日火曜日

神仏霊場巡り 日牟禮八幡宮

“神仏霊場巡り  日牟禮八幡宮
近江八幡宮で親しまれ市の名前にもなっている「日牟禮鉢八幡宮」は成務天皇が、高穴穂宮に即位するとき、武内宿禰に命じて「大嶋大神」を祀ったのが始まりという。祭神は誉田別尊、息長足姫尊、比売神の三神である。応神天皇六年に天皇の近江行幸の際に奇瑞に会い、祠を建て「日群八幡宮」と称し祀った。一乗天皇の時に社を立て宇佐八幡に勧請し「上八幡宮」を祀ったと言う。その後、遥拝の社を麓につくり「下の社」とした。皇室の信任深く、また武家の信仰も盛んで足利、徳川両家の崇拝を受け、八幡城が築かれて、安土より移住した人々により城下町が形成された。


2010年4月19日月曜日

神仏霊場巡り 御上神社

”神仏霊場巡り 御上神社
滋賀県は名神の栗東ICから竜王IC間走っていると形の良いこんもりとした山423メートルの近江富士の三上山の麓、孝霊天皇の御世、三上山に天之御影命が降臨し、三上山を磐境(岩坂)と定め祀った。元正天皇の勅命によって藤原不比等が社殿を建立させた。「延喜式」名神大社である、武門と崇拝厚く、源頼朝の三千貫余の神領の寄進、足利尊氏や豊臣秀吉の社領の寄進、近江の六角泰綱、佐々木正頼などの加護があった。本殿は仏道様式を取り入れた神社建築で国宝である。平安時代の「日本霊異記」にも三上の神が白猿になり僧の読経を頼む説話など、仏教徒の関わりが深い神社である。

 

2010年4月18日日曜日

神仏霊場巡り 長命寺

神仏霊場巡り  長命寺
近江は琵琶湖の湖畔に、近江八幡は水郷めぐり西の湖の河口の山手に長命寺がある、西国札所は三十一番札所で本尊は千手十一面観音菩薩で古くより観音霊場としてその名は知られている。湖畔の麓より長い階段の参道は今はハイキングコース、若者なら登れるが急な斜面は境内の下まで車で登る。境内から見る琵琶湖の眺望は絶景である。山門の右手に三重塔、重厚な本堂には千手十一面観音菩薩、寺伝に寄れば聖徳太子が伽藍を造営し自ら刻んだ本尊の観音菩薩、寺名は古くは武内宿禰が柳の木に「寿命長遠諸願成就」と刻み祈願したところ、その功徳が有って長生きをしたという。その故事に因み名付けられたと言う。その後近江の守護佐々木定綱が父の菩提を弔い堂塔を寄進、その後戦乱で焼失したが再建された。三重塔は桃山時代、本堂は室町時代、本尊千手観音立像は毘沙門天など何れも重文である。